ヒモ男を見つけると幸運が訪れますぅ⁉️
皆様は木の枝の上の方に、こんな鳥の巣は見た事ありませんか?
実はこれ鳥の巣ではなく精霊達が作ったお家なのです🎶
そんな事あるわけない!って声が聞こえてきそうですが、ヨーロッパでは霊力がある不思議な霊草と認知されていて、魔除けの象徴として祭られたり、クリスマスに飾られたりと、幸運をもたらす植物だと信じられています。
この植物の名前は【宿木(ヤドリギ)】と言います。
今は2月、多くの木々は葉を落として寒さに耐えていますが、その木に宿っているので冬には見つけやすいですね🎶
今回はそんな不思議なヤドリギのお話です✨
ヤドリギは2月に花を咲かせます♪
この写真は2月に撮ったものですが、少し高い場所にあり開花しているか確認できませんでした。
もともと開花していてもかなりわかりづらい花でもあります。
もしかしたらこの写真は開花しているのかもしれません。
ヤドリギの名前の由来はその生態にあります。
写真の様に木の枝に根を張ってその木の養分を貰って宿ってます。でも自分でも育つ能力があります。すなわち通常の植物同様に光合成も行えるのです♪
つまり半寄生する生態の植物なのです。
宿られた木は損ばかりで可哀想な人生ですが、その木が枯れてしまうとヤドリギの人生も終わりを告げます。複雑な関係ですね。
でも、何故?木の上にしか生存できないのか?
不思議じゃないですか?
それは精霊がヤドリギの種を運んで植えているからです!
なーんて、昔は信じられていなのかもしれませんね☺️
そんなヤドリギが子孫繁栄の為に身につけた特殊な能力を紐解いて説明します。
ヤドリギは寄生した木の中を流れる水分やチッ素やリン、また糖分などの養分を吸い上げて、自らの光合成に利用します。
その際、驚く生態その①はと言うと、同じ大木に宿った複数のヤドリギがある場合、宿主から奪った養分で育つよりも、光合成を高めて自ら頑張り育とうとします!複数のヤドリギが何の合図でそうしているのかはまだわかっていませんが、それぞれ各自が光合成をフル回転させ生きて行くのです。その理由は簡単です、宿り先の木が弱ったり枯れたりしてしまっては元も子もないからです。
1人だけズルをして楽に生きようとする人類みたいな思考は無いのです!
※広い意味では人類はそのズルという本能を持ち合わせる事で生き残ってきた話も面白いのでまたブログに書きますね。
では、その大木にある複数のヤドリギを取り除いて一個にしたらどうなると思いますか?
答えは光合成を低下させ大木からの奪う養分をメインにして育っていく人生にシフトするのです!
不思議じゃないですか?
言葉もない植物なのに何故その切り替えができるのか?また、何故、同種とは言え共存する方法を持ち合わせているのか?
人間は言葉で伝達する事が多いですが、ヤドリギの様に、言葉にしなくとも同じ様に労わり共存していく神秘の生命力は、人類が失ってしまった大切な何かかもしれませんね。
また、ヤドリギは地面に種を撒かれても育つことはできません。それだけでも不思議ですよね?あんな高い木の上の暮らしの方が厳しい環境に感じてしまいますよね?
次は驚く生態その②です!
ヤドリギの種はビシンと呼ばれる粘着性の成分でコーティングされた進化を遂げました♪
このビシンという成分は毒性で空豆にも含まれてます、なので稀に空豆中毒という食中毒が起こります。
そんなビシンは鳥などの胃の中でも消化されません、その為糞と共に種が排泄されます。そのビシンの粘着力によってヤドリギの種は鳥のお尻や羽にくっつきます。お尻に種がくっついた鳥はポロポロ揺れるヤドリギの種が邪魔に感じ木の枝にお尻を擦りつけて種を取ろうとあちこちでスリスリします。これこそヤドリギが持つ特殊能力なのです!
スリスリされた木の枝や、糞として枝に落ちたヤドリギの種はビシンの粘着力で枝に絡みつき根を張り寄生していくのです。
こうしてヤドリギは子孫を枝から枝へと広げて生きて行くのです。
ちなみにヤドリギの成長はすごくゆっくりです。
どらくらいゆっくりかと言うと一年で一節しか成長しません。
写真のヤドリギは節を数えれば大体10〜15年と言った年齢でしょう。
じっとしていて動かない植物。
言葉もない植物。
でも、言葉よりも優れた能力を待ち合わせたヤドリギは今日もふさふさと木の上で冬の空を眺めています。
あんな不便で高い場所にひっそりと住むヤドリギ、私達からは見えない場所で密かに花を咲かせる。
一見孤独に見えるその姿は、実は宿った木の気持ちも小鳥の囀りも、触れ合う事がない場所の仲間への労わりも持ち合わせています。
実は楽しいやり取りをしながら生きているのかも知れませんよ🎶
年中枯れる事がないヤドリギを探してみては?
見つけるとヤドリギからの不思議な幸運がもたらされるかもしれませんね。
幸ウン💩♨️
⭐️ヤドリギを探すポイント⭐️
探す場所は大きく高いケヤキやエノキ、サクラがある場所で、木々が生い茂る季節以外です。
人工的に栽培が難しいヤドリギですので、大きな物はかなり貴重な存在です🎶
もしヤドリギが人間だったら日本一のヒモ体質かも(*//艸//)♡
そんな魅力も感じてしまいました。
おしまい。